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邦画の映画監督で好きな人を挙げてください、と言われたら、多分一人目か二人目に名前を出すくらい、沖田修一監督は大好きな監督です。なぜ沖田作品が好きかを端的に箇条書きすると、「日常を大げさに描かない」「バッドエンドを描かない」「小さな幸せを描く」「少し切なくなる」「観終わった後ぬくもる」といった具合です。ロングカットが多用されることと、大きな事件や出来事が頻繁に起こることがないので、人によっては退屈に感じるシーンもあるどころか作品を退屈に感じる場合もあると思います。が、私はその沖田監督の長尺の間と何てことのない世界感が大好きです。そこに機械的ではないぬくもりを感じます。